カトリック愛徳会

東京都東村山市青葉町多磨全生園

 

国立療養所多磨全生園内には3つのキリスト教会(カトリック・聖公会・プロテスタント)「宗教地区」に並んでいるが、その一つ、カトリック教会。

1931年設立だが、1920年頃には八王子教会より、メーラン(パリ外国宣教会)が来園しミサが行われていた。

公益社団法人好善社によると、教会員数は25(2015年12月)。

なお、多磨全生園の入所者数は197で、3教会の教会員数は63であり、そのクリスチャン率の高さに複雑な気持ちもする(日本では一般には0.7%とか0.3%とか言われる)。

療養所内教会は、入所者と教会員の高齢化と減少の中で、終焉が課題となりつつある。

「五年後、十年後どのような形で運営がなされていくのか、どのように教会を閉じていくべきか、全くかすみの中にいる感がする。ただ、希望としては、単なる消滅ではなく、療園教会が担ってきた使命を果たし終え発展的に、しかし、静かに神さまにお返ししたい」(「多磨全生園カトリック愛徳会」『全国ハンセン病療養所内・キリスト教会沿革史』)