桑原寺、岐阜県中津川市苗木。
蒲郡の延命山大聖寺大秘殿や足助の岩戸山観世音寺と系列(?)の寺。林海雄住職の寺である。
佛国宗本山八千太子聖徳山桑原寺。「そうげんじ」と読みむ。もともとこの寺を開いたのは、名古屋で庵をいとなんでいた方だそうで、その方のお名前から寺の名前がつけられている。
林海雄氏が住職であるが、他の寺と兼任であり、馬堀輝孝氏が管理されている。
馬堀さんは、気さくな方で、お茶とお菓子もいただいて、少しお話をした。本業は肖像画などの画家であり、旧一万円札の聖徳太子像を書いた馬堀法眼喜孝画伯のご子息。
外にも中にも仏像がいっぱい。仏様だけでなく神様も。なんでもありだー。
廃寺になったお寺さんや廃業した石像屋さんから持ち込まれることもあるとのこと。
馬堀さんは、「たくさんあるから自分が気に入ったのを拝めばいいよ」と・・・。
佛国宗本山八千太子聖徳山桑原寺。佛国宗って何だろう?。「佛国宗本山とありますが・・・」と馬堀さんに訊いたら、「ここだけだよ。新興宗教みたいなもんだね」とのこと。
なお、馬堀さんによると、この寺は建立20年くらいのようだが、このあたりは珍寺ではない普通の寺も少なく、葬儀は神道で行なわれることも多いそうだ。神仏分離、廃仏毀釈が激しかった影響とのことで、興味深い。
桑原寺の住所は、中津川市苗木。そうか苗木藩か。
美濃国苗木藩は、平田派国学の影響から、廃仏毀釈を激しく行なったのであった。
苗木藩の東白川村(岐阜県加茂郡)は、全国で唯一、お寺のない自治体として有名である。