ロシア正教会モスクワ総主教庁駐日ポドウォリエネワ聖大候アレクサンドルの聖堂

東京都目黒区下目黒6-2-2

 

第2次大戦後、GHQは、日本正教会に対し、ソ連の「モスクワ総主教庁」ではなく、「米国ロシア正教ギリシア公教会」と関係を持つよう指令した。これを受けて、「日本ハリストス正教会」は、米国ロシア正教ギリシア公教会の管轄下に入った。

しかし、これを良しとしない人々が小グループを形成し、モスクワ総主教庁の管轄下に入ったが、それがこの「ロシア正教会モスクワ総主教庁駐日ポドウォリエ」である。

その後、米国ロシア正教ギリシア公教会は、モスクワ総主教庁との関係を修復し、独立教会としての「アメリカ正教会」として、承認された。そして、日本ハリストス正教会も、モスクワ総主教庁との関係を回復し、自治教会となった。

 

なお、『ギリシア正教 東方の知』(久松英二著,講談社,2012)によると、「日本ハリストス正教会」と「ロシア正教会モスクワ総主教庁駐日ポドウォリエ」は、現在完全に和解しているとのことである。

 

(2021.2.撮影)